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SAN JOSE絵日記つうしん
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2004年 09月 22日
今週は翻訳週間にしようと決めていたのだけれど、なんやかんやとぶつ切りに用事が入ってしまい進んでいない。 今日は半日で子供が帰ってきてしまうし、よその子を預かる約束もしていたので午前中2時間ほど集中して課題に取り組んだ。 小説は、エッセイなんかを訳すより頭の中に描いた映像を日本語にする作業が楽しくて結構はかどる。 今回の課題は初めて純文学だったのだが、主人公となる語り手が脳卒中で言語中枢がいかれ、歩行もおぼつかない人間。 その語り手が、心の中ではこう言いたいと思っているのに、実際に出てくるのはワケの分からない英語・・・という部分で、言葉選びに苦労した。 最後の方に、脂ぎったベーコンと2個の卵を毎朝出されたおかげでコレステロールが上がったと愚痴りながら、こんなメニューが俺の前に供されるんだと自嘲的に語るシーンがあるのだが、『like the four and twenty blackbirds baked in a pie.』という部分で考え込んでしまった。 何でいきなりここでこの様な文章が出てくるのか? そのまんまに訳していいのだろうか? blackbirdsに関して調べているうちに、これがマザーグースの有名な「Sing a song of sixpence(6ペンスの唄をうたおう)」の一説と分かりスッキリ。 マザーグースも、日本語版だけ知っているだけではだめだなぁ。 聖書やシェイクスピアなどの引用文の出所を調べるのに、時折時間がかかる。 最近は大分、これはどこからかの引用文だろうと感を働かせられるようなって来たけれど、まだ全くダメと言って間違いない。 **************************************************** 『Sing a song of sixpence』 Sing a song of sixpence, A pocket full of rye; Four and twenty blackbirds, baked in a pie. When the pie was opened, The birds began to sing; Was not that a dainty dish, To set before the king? The king was in his counting-house, Counting out his money; The queen was in a parlour, Eating bread and honey. The maid was in the garden, Hanging out the clothes; There came a little blackbird, And snapped off her nose. 6ペンスの唄うたおう ポケットいっぱいライ麦と 20と4羽の黒ツグミ パイにつめて焼いたのさ パイを開ければ 小鳥の歌声せりあがる この一皿は特別さ これなら 王様 召し上がる ? 王様 かねぐら引きこもり お金の勘定ご執心 お妃 お部屋でのんびりと はちみつパンを食べるのさ 女中はお庭で せっせと物干し そこへ黒ツグミやって来て 女中の鼻をもぎとった マザーグース「6ペンスの唄をうたおう」/いちほ訳 ************************************************** この歌はまだまだ先があるのだが、紆余曲折を経て、取れて逆さまに付いてしまった女中の鼻は、最終的には元通りになってめでたしめでたし。 調べついでに知ったのだが、1589年に出された『エピュラリオ・あるいはイタリア風祝宴』という本には、「切れ目を入れると生きた鳥が飛び出すパイ」を作るためのレシピが載っているという。もっともそれは、生きた鳥を、パイが焼きあがってから中に仕込むというだけのはなしであるが。これが単なる道楽に過ぎないのか、それともいにしえの信仰にのっとった富の祈願を由来するものであるのかは定かではない。 by いちほ
by nakiwarai365
| 2004-09-22 05:56
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